夜の熊本城周辺などを竹灯籠の明かりで彩られる「熊本暮らし人まつり みずあかり」
熊本の魅力を再発見すべく "ここに暮らす喜びや切なさまでも共感できる市民と地域でありたい”
という想いで始まったお祭りだそうで、「火」「水」「竹」「ろうそく」と熊本の資源を活かす工夫がなされてるそうです。
今年で11回目を迎えるそうですが、ようやく見ることができましたその素晴らしさを少しだけご紹介します。
天下の名城「熊本城」もライトアップされて幻想的に浮かび上がっております、いつ見てもかっこいいです。
第11回 「熊本暮らし人まつり みずあかり」
〔開催場所〕 城彩苑から、熊本城行幸坂へ熊本城長塀前、清正公像前、そして花畑公園~辛島公園付近
まず熊本城・行幸坂から下ってくると、坪井川の水面に浮かんでいるあかりに驚かされます。
想像を絶する美しさと、時が止まったかのような幻想的な雰囲気に一瞬で引き込まれてゆきます。
市民会館前から辛島公園まで歩行者天国となり、幻想なあかりが延々と続きます。
辺りの建物の照明も出来る限り落としてあり、粋な演出がなされていました。
秋の夜の熊本市中心部を5万4千個のろうそくの灯かりが彩ります。
当然ながら・・・電源がないので配線はなく、すべてがろうそくの炎のみでした。
花畑公園では、神事を終えた神聖な阿蘇の御神火が、暮らし人が献灯する竹の灯かりへと受け継がれるそう。
竹の1本1本にも細かな細工が施してありました。
光の漏れ具合がなんとも絶妙でいい感じです。
もはや芸術的なあかりのオブジェです。
聞くところによると、竹灯篭の制作・設営・点灯~撤去に至るまで、延べ5,000人以上のボランティアの手で行われているそうです。
風で消えてしまった炎を見つけては、ひとつひとつ丁寧に火を灯されていました、頭が下がります。
家内安全、自分の夢の実現に向けて、学業成就、恋の成就、などの願い事を書いた短冊を添えてありました。
脚を止めて見入っている方も
夢はでっかく、がんばれ野球少年!
幼稚園や小学生の催しものもあり、かわいい絵が描いてありました。
奥にぼんやりと見えるのは加藤清正公です、青い細工がとても綺麗でした
花畑公園(メイン会場)~桜町周辺歩道
・シンボルロード(市民会館崇城大学ホール前)
熊本の資源を活用した資源循環型のお祭りなんだそうです。実に素晴らしい取り組みですね。
献灯に使用する「和ろうそく」は現在も全国一の生産量を誇る水俣市の物を使用されているそう。
献灯のあかりは、阿蘇山中岳から採火された御神火を灯しあかりを演出、水は熊本が誇る水源の水を使用されるというこだわり。
使用する竹の伐採は、竹林被害の予防に、使用後の竹は竹肥や竹炭に活用されるとか。
年を追うごとに熊本の新しい市民の祭りとして賑わいを増し、観客は15万人を超えるそうです。
子や孫の世代も越えて、ずっと先の未来まで受け継がれようなお祭りになることを願います。